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筍(たけのこ)の錬金術師 |
2012/05/04(金) 18:00 |
次に生まれ変わる時、背が高いと駅の階段とかで
女の子のパンチラを拝むことができない。
逆に背が低いと、胸の空いた服着てる女の子を上から覗くことができない。
クソッ! 神の野郎がまた俺を弄んでやがる!
そんな挨拶でこんばんわ。 管理人の遊星です。
春を迎え、気候も暖かくなったこの季節。
ヤツが! うちの庭にまたヤツが現れました!!
タケノコさんがポッコーン!!
人
(・∀・) <こんぬつわ!
這いよるタコノ子さん!!
ちっくしょうたけのこめぇ〜。 今年も現れやがったなぁ〜!
簡単に説明しますと昨年、プチトマトを収穫しようと裏庭にやってきた遊星さんは
このたけのこさんとこんにちわ(コンニチワ!)。
どうやらこの珍客さんは遊星家の隣りにある竹林から迷い込んできた模様。
最初はたけのこ料理だルンルンと喜んでいたのも束の間、
調べてみたらタケノコにより床下が危ないことがわかり、慌ててこの珍客を引っこ抜いたわけですが
実はヤツらは竹林から一個大隊で徒党を組んできた侵略者<インベーダー>であり、
全滅させるのに多大な労力と時間を費やされたわけです。
絵で描くとこんな感じ↓
このように最新のCG技術を駆使した映像でわかる通り、
我が家はタケノコに占領されつつあったあわけです。 いやー怖いですねー。
まぁいい年してこんな絵描いてる俺の人生の方が怖いわけですが、
ともかくヤツ等が今年も我が家に! これはヨメに報告せねばなるまい!!
ヨメ! ヨメぇーーっ!!
「私が竹林の地主に文句言ってきてやるわ!!」
ヒューッ! 頼りになるぅ〜!!
さすが我が家の特攻隊長。 フットワークが軽いです。
きっと竹林の地主さんにちゃんと管理しなさい!とビシーッと言ってくれることでしょう。
待つこと数分。 ただいま〜とヨメが帰ってまいりました。 おかえりなさい!
「やったわ!! ( ^ー゜)b グッ」
うん! ( ^ー゜)b グッ
「竹林のタケノコ、勝手に取っていいって許可をもらったわ!!」
お前なにやってんの!?
■遊星、タケノコを掘る■
腰、痛いんですけど・・・。 (←副題)
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そんなわけでね、世間がゴールデンウィークだのレジャーだの浮かれているなか
ジャージ+軍手+スコップというとんだイモ野郎の格好をしている遊星さん。
タケノコですよタケノコ! スコップ片手にタケノコ掘り掘り!!
糸井重里だってもっとマシな発掘してたと思うのですが、
ともかくあのインベーダーどもを全滅させないことには我が家の床下は占領されてしまいます。
さぁ100円ショップで買ってきたスコップ片手に竹林へ! 遊星さんがログインしました。
竹林、そこは魔の森。 温かい日の光など射さぬ、魑魅魍魎が跋扈する異界の空間。
しかし、私は行かねばならぬ。 我らが大地を侵食する、あの憎き侵略者共を滅するために。
目標、足元に発見! すぐさま臨戦態勢に入ります!
掘れ! 掘れ! 掘ってやれ! 憎きタケノコを掘ってやれ!
この日のために鍛えた鋼の身体。 泣き言などは言ってはおれぬ。
掘れ! 掘れ! 掘ってやれ! 憎きタケノコを掘ってやれえぇぇぇ!!
〜5分後〜
おうち帰りたい・・・。
疲れた・・・ だるい・・・ 腰いたい・・・
おうちで寝っ転がって大相撲とか見ていたい・・・。
なんなのもう! 疲れまくりだよ! 蚊にも刺されまくりだしさぁ!
大体ねぇ、100円ショップのスコップでタケノコなんて掘れないよ!!
堅いんだよ土がさぁ! どんだけザクザクやっても根っこ見えないし!
ネットで調べたら他の人は工事用スコップ使って掘ってたし! 俺だけ100円ショップのスコップて!!
そんな装備で大丈夫か? (大問題だ)
ほんともう勘弁してくださいよ・・・。 もう腕とかヘロヘロなんですよ・・・。
さっき 「この日のために鍛えた鋼の身体」 とか書いちゃいましたけど、
普段マウスより重いもの持ってないんですよ・・・。
それでも私は掘らねばならぬ。 我が家の床下のために。 そして家族のために。
こんなヤツらのために我が家の平和が脅かされてたまるか! えっほ、えっほ!(ザクッ ザクッ)
〜特別公開: タケノコ掘ってる間に遊星さんが考えていたこと〜
うわ、なんだこのタケノコ。 太いなぁ・・・。
お、こっちは長くてしなやかだなぁ。
ふむ・・・・・。
「フフ、見たまえ。 こっちのとても太くて硬いタケノコ。
そしてこちらは長くてしなやかなタケノコ。
キミはどちらを使って欲しいのかな?」
メイド服の女の子:
「い、イヤです・・・。 どちらもやめてください・・・」
「おや、両方使って欲しいのかね?
なんて欲張りな娘だ・・・ フフフ・・・」
メイド服の女の子:
「そ、そんなこと一言も・・・ あ、あぁ・・・!!」
「フフ、そんなに濡らしてしまって。 はしたない娘だ」
メイド服の女の子:
「で、でもこんな・・・ はあぁ・・・!!」
「まったく、ダメだなぁ・・・」
ダメだなぁ・・・。(俺が)
なんなの!? 竹林の真ん中で俺は一体なに考えてるの!?
なにが なに、両方使って欲しい? 欲張りな娘だフフ・・・ だよ!!
竹林の真ん中で俺はなにやってんでしょうか。 竹が俺を笑ってやがる。
まぁそんな事を考えつつも頑張って10本ほどタケノコを採ってきました。
前にネットで調べたんだけど、タケノコ料理は美味しいんですよね。
フフ、ふっくらご飯にタケノコ料理。 さぁ美味しいものが僕を待っている! おうちに持って帰ろう!
ヨメ! タケノコ料理作ってよ! ヨメー!!
「さ、ご近所さんに配ってきましょ」
タケノコ、一本残らずご近所へ。
・・・ほえ?
た、タケノコ料理は? 俺のふっくらご飯はー!?
「なに言ってんのよこのピンポコナマズ。
いい? タケノコってのは高いのよ! ダイエーで一本いくらすると思ってるの!
これをご近所さんに配っておけば感謝されるのよ!
そして後でもっといいものがもらえるのよ!!」
と、鼻をフンガーと鳴らしながらヨメが強弁しております。
早い話が元手がタダの物々交換なわけで
これを遊星家ではパンダ外交ならぬタケノコ外交と言っているわけですが、
うーんでも感謝はされるけど もっといいもの なんてもらえるのかねぇ?
まぁご近所付き合いといえばそれまでか・・・ などと私がブツブツ言っていると、
「これを見なさいよ!」
ホエ? ( ´д`)
バァーーン!!!
べ、ベビーカーだとぉー!? Σ(゚Д゚ ;)
「向こうの吉田さん(仮名)ちの長女がもう大きくなったからって
タケノコの替わりにもらってきたのよ! 中古だけどまだまだ使えるわ!!」
元手タダのタケノコがベビーカーに! こ、この女・・・
筍(たけのこ)の錬金術師・・・!!
私のおかげよ! と今世紀最大のドヤ顔でふんぞり返るヨメですが、
タケノコからベビーカーを練成したその手腕はまさに国家錬金術師級。
そのうち傷の男(スカー)が殺しにくるかもしれません。(ワクワク)
いやしかし、よくやったよヨメ! これぞタケノコ外交だよヨメ!
やったーやったーベビーカーだー! 今使ってるのが古くなってたんだよね!
いやーボクもタケノコ掘り頑張った甲斐があったもんだってんだよ!
でももう腰も痛いし疲れたからタケノコ堀りはこりごりだよ!
2度とやりたくないねウンウン!
「なに言ってんのよ」
ホワッツ? ( ´д`)
「これから毎日掘りにいくのよ!!」
ホワーッツ!? Σ(゚Д゚ ;)
「まだ今日は3軒しか配ってないからね!
あと宮元さん(仮名)と浜田さん(仮名)にも配らなきゃならないし、
長門さん(仮名)はたかしが小学校でお世話になってるし、
森田さん(仮名)と木島さん(仮名)はこないだお菓子もらったし、
それからそれから・・・」
あの、ボク、腰が痛いんだけど・・・
「ガマンしなさいよ」
えと、あの、タケノコご飯食べたいんだけど・・・
「めんどくさいわ」
・・・・・。
こうして遊星さんのタケノコご飯の夢は塵と消えた。
もし、貴方の街に、ちょっと汚れたジャージを着た、
100円ショップのスコップ片手に太くて硬いタケノコ掘りつつ
「欲張りな娘だ。 フフ・・・」 とか言ってるさえないおっさんがいたら、
・・・それが遊星なのだよ。
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