トマホークベーゼ

〜愛は奇跡を信じるチカラよ〜



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トマホーク・ベーゼ 〜愛は奇跡を信じるチカラよ〜  Update:2001/12/01(Sat) 01:40



■L&M的エロテキストNo.4■
 トマホーク・ベーゼ 〜愛は奇跡を信じるチカラよ〜



話は今から遡ること5年前。私がなんちゃって大学生だったころに企画された合コンのお話。
その日の合コンは乱交プレイのときにも出てきた親友Yくん(たらし)が企画してくれたもので、
私もおこぼれをもらおうと後ろからヒタヒタ憑いていくことに。

しかし、その合コンにはとんでもないゲストが来たのです・・・。




遊星 : 
 「・・・・・・。」

Y :
 「・・・・・・。」

遊星 :
 「・・・これはどういうことなんだ? わかるように説明してくれないかねYくん、んー?」

Y :
 「いや、なんか彼女達の遊びらしくて・・・俺も今日知ったし・・・」



合コン。 それは男性と女性の出会いを祝して飲めや歌えや払えやのおめでたい儀式。
普通は男性・女性グループ共に同じくらいの人数で、あぶれが出ないようにするのが望ましい。

今日の我々男性グループはオーソドックスに4人。 向こうも4人。 そこまではいい。

ただ、向こうは4人中女性が3人。 残る一人は男性。   え?


男連れ合コン!? ほぉ〜う珍しいですなぁ。 これはなんですか、
彼女が合コンやるっていうからついてきてがっちりガードし、
俺の彼女を取るなという意志表示の表れですか。
なるほど過保護なアベックですなぁ〜。


・・・と思ったら違いました。 いや、むしろそっちの方が良かったと言いたい。

とりあえずその男に挨拶する我々男性陣。

我々 :
 「あ、どうもはじめまして・・・」 (なにしに来てんだよオメェな心中で)




男 :
 「あらヤダそんなかしこまんないでよ〜楽しくやりましょうよ〜〜(はぁと)




なんたること、オカマちゃんです!!楽しき合コンにオカマが召還されました!

男 :
 「ビックリした?ビックリした?ふふふ〜いつもこの瞬間が楽しみなのよね〜

内股をクネクネさせながらのおネェ言葉。 ナヨナヨするオカマ。 固まる男性陣。

ふと見ると、うちらのうろたえぶりを見てくすくす笑っている女性陣。








はかったなシャア。



早くプラカードを持った林屋ペーが来ないかと期待していたんですが、
僕らの願いはむなしくオカマちゃんはそのまま合コンにパイルダー・オン。
なるほど、Yの強引とも言える合コンの誘いに女性陣がOKしたのもこれでうなずける。

つまり女性陣は今日は合コンに応じる気などサラサラなく、
オカマに翻弄される我々を笑いに来ただけであると!

こうしてウキウキ楽しいはずの合コンが一変、男5・女3でありながら
実質1対4のノールール・デスマッチとなったのでした。


ちなみにこの身体は男、知能な女!な名探偵コナンもビックリなオカマさん、
通称「西ちゃんといい(源氏名?)、今でいうと坂本ちゃんみたいなキャラでした。
女性グループとはいつも楽しく遊んでおられるみたいです
(ニューハーフじゃありません。ただのオカマです。身体もガッチリしてます)。


さて、そのオカマの西ちゃん。 飲み屋(結構広い個室)に入って紹介が終わるやいなや
ものすごい眼光で男性陣を物色しております。

男性陣はビビりまくりでしたが、女性陣は最初からこの状況をわかっていたのか
おもしろがっていました。わーいボクら上野の動物達?

つか、西ちゃん眼光怖っ!! これが漫画だったら「くわっ!」という文字が付きます。

睨まれただけでオシリの自己防衛反応が働き、ケツ毛が伸びそうです。


男性陣、気を取りなおして談笑タイムへ。
基本的にやはりオカマ西ちゃんのマシンガン・トークが中心ですが、これがまたおもしろい。
やはり世間をナナメに生きてきたこのアニキ、トークの切れが尋常じゃなくおもしろいです。
(といってもトーク内容なんて「いつも男性俳優を思い浮かべながらオ○ニーしてる」とか
「最近のさぶ系雑誌はダメ」とか数珠つ・・・おぉっと。



まぁニューハーフの人達って話がおもしろいらしいですからね。
この西ちゃんも、普通に友人として出会えばいい飲み仲間になったのに・・・・


しかし運命はときに残酷

ここは合コン会場なのだ

むしろこういったギリギリな会話からも彼(彼女?)が今日は本気印である事が明白であり、
最悪お持ち帰り
までを想定しなくてはならない。

我々は野山を逃げるウサギであり、彼はハンターなのである。



そしてみんな酒も入り、いい感じでまったりし始めたころ


A子(名前なんざ覚えてない) :

 「でさぁ西ちゃん、この中で誰が好みなの?





きました。

ついに女性陣からこのキラーパスがオカマちゃんに届きました。
これまでの楽しい談笑タイムがウソのよう。場内は緊迫状態に入り、
オカマちゃんが誰にシュートを放つか男性陣全員固唾を飲んで聞き入っております。


お持ち帰り・・・・ ホモ・・・・ 掘られる・・・・ さぶ・・・・・


日出郎ライクなキーワードが次々と頭に浮かんで消えていく。

そして、ついに!!






西ちゃん :
 「うん、Yくん・・・・もいいけど、やっぱり遊星くん!」 









神よ・・・・ (プラトーンのポーズで)


お、お、おおおおおおおお俺ッスか!?ついに男に惚れられたッスか!?
ついでに男に掘られるんスか!?

オレのケツ、ピーンチッ!!

とっさにスカラを唱え、お尻の守備力を高める私。


合言葉は『ぼくのアナルを守って。』


あああああヤヴァイです。素でヤヴァイですよこの状況!
余計なことに男性陣まで気を利かせたのか席を移動しはじめ、カラオケBOXに小さくオカマと
前髪の2ショットができあがりました。 そしてセクハラの嵐!!

近寄るな! モモ触るな! いやはい、アーン♪じゃなくて!



Y :
 「いやーアツアツだねー!ヒューヒュー!」



死なす。

もう貴様とは明日から赤の他人。レポートも一人でやるがいい。

しかし当面の敵はこのオカマ。 私が他の女の子と喋ろうものなら顔をぐいっと引き寄せて
「お前の相手はこの俺だ」と男塾の生徒みたいなことを言ってきます。

ワシがおホモ塾塾長、江田島尺八であーる!!


他の男性陣は盛りあがってるものの、ヘビに睨まれたカエル状態の私は
いまいち気分が乗らず。 つか、マジでとっとと帰りたかった。
熱いシャワーで身をキレイにしたかった。 横に塩を置いときたかった。

と、すかさず足の付け根部分を触ってくるオカマ1名。 パターン青、ホモです。


オカマ西ちゃん :
 「どうしたの、元気ないじゃない」

遊星 :
 「(お前のせいじゃ。) いや、この部屋ちょっと寒くて・・・」

オカマ西ちゃん :
 「こうすれば温かいわよ」


オカマちゃん、ガタッと席を立ちあがったかと思うと私も立たせて




抱擁








くわわわわわっ!!!



抱かれてます。抱かれておりますオレ!
逃げようにも両腕でグギュッアナコンダの如く締め上げてきます!
うそ、オカマのくせにすごいチカラ!


ギュウッ  ギュウゥゥッ


温めるとかそんなレベルじゃございません。殺人未遂です。
そのレスラーばりのクラッチに、私の体力メーターがものすごい勢いで減っていきます!




飲み会前
あああああああああああああああ
: HP
現在
あああああ
: HP

                

 



抱きつかれてHPが減っていく私、気分はスパルタンXの主人公。

ムキキーッと狂ったように十字キーをガチャガチャするも、この抱きつき男は離れる気配はありません。
ザコのくせにミスターXより強そうです。
息が当たる!ほっぺた寄せるな!!助けてみんな!ヘルプ、ヘルプミー!



女性陣一同 :
 
 「西ちゃ〜ん! キスよ! キス! 」








レッツ・キッス♪ ほほよせて♪



なんたること、私に死ねとおっしゃる!?

Yくんの方を見ても悲しい目で首を横にふるだけ。
Sくんに至っては胸の前で十字を切っています。 殿、援軍は来ません!


やがて西ちゃんは顔を私の耳元から離し、ゆっくりとこちらの方を見始めました。
ヘビが獲物を狙う目です。危機を感じ、とっさにケツの穴を守るオレ。
ケツ毛のみんな!オラに元気をわけてくれ!! 総員、第一種戦闘配置!

括約筋ユルいよ!なにやってんの!?


しかし、ヤツの狙いはこちらの口唇。息が当たるほどのゼロ距離射程。外すはずがありません。

逃げようにもアルカトラズ刑務所並みに脱走不可能なこの体制。 無駄だと知りつつ
電動コケシのように上体を左右に揺らす私。

やんややんやと騒ぐバカども。 絶対殺す。

そして、妙に艶っぽい口唇を近づてくける西ちゃん。 だめ、灯かりを消して・・・


10cm、5cm、3cm・・・・







禁断の世界まであと数ミリというその刹那、彼は言った。



西ちゃん :

 「大丈夫、すぐ終わるわ・・・」





ガッ  (←首をつかむ音)






ぶちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。





ぽとっ  (椿の花が落ちる)




あああああああああああああああ
現在  
a
: HP

                





舌が                 ドロリと          唾液が         こちらに
飲ませようと              汚れて          
    ボクは                  熱い抱擁           
時間(とき)が見える・・・・              絡み あ     う       舌 と 
         舌                汚れて             

    ヨゴれて               ヨゴされて


  愛 は               奇跡を      

 信じる       力よ




愛は 奇跡を 信じる 力よ






HERO

〜Holding out for a hero〜

歌・麻倉未稀(『スクールウォーズ』主題歌)





愛は奇跡を信じる力よ 
孤独が心閉じ込めても 
ひとりきりじゃないよとあなた 
愛を口移しに教えてあげたい

You need a hero 
胸に眠るヒ−ロー振り起こせ 
命より思い夢を 抱きしめて走れよ

You need a hero 
夢をもし諦めたら 
ただの残骸(ぬけがら)だよ

 

誰がやるというのあなたの他に 
震える肩にささやいたわ 
寂しいのはあなただけじゃない 
心の傷口にナイフ立てて

You need a hero 
傷だらけのヒーロー誰でも 
悲しみに振り向いたら 
明日が見えないよ

I'm holding out for a hero till the morning light.

He's gotta be sure,And it's gotta be soon. And he's gotta be larger than life.

 

You need a hero 
胸に眠るヒーロー振り起こせ

Up where the mountains meet the heavens above.Out where the lighting splits the sea.

I would swear thast there's someone somewhere Watching me. Through the wind and the chill and the rain.

And the storm and the flood. I can feel his approach. Like a fire in my blood.

 

You need a hero 
胸に眠るヒーロー 
揺り起こせ命より 
重い夢を 抱きしめて走れよ

You need a hero I'm holding out for a hero till the morning light. 

He's gotta be sure,And it's gotta be soon. And he's gotta be larger than life.

 

You need a hero 
傷だらけのヒーロー 
誰でも 悲しみに 振り向いたら 
明日が見えないよ

You need a hero I'm holding out for a hero till the morning light.

He's gotta be sure,And it's gotta be soon.And he's gotta be larger than life.







・・・・・・ぷはぁ。



顔を離すとき、「ごちそうさま」と言っていたような気がする。
飲み会が終わったとき、「またしましょうね」と言っていたような気がする。

口直しにかなり飲んでいたためよく覚えていない。男同士のキスなんて、忘れたかった。
彼とは、というか彼女達グループとはもう会うことはなかった。合コンなんてそんなものだし、
またそういうものでいいと思う。

この広い空の下のどこかで、彼はまた新しい獲物(ターゲット)を探しているのだろうか。

月日がたつにつれ、あの日のことがただの夢だったのかと思えてくる。
そう、今ではいい思い出。「あぁ、そんなこともあったなぁ」と振り返れる年齢になった。
そんな日々もまた、大人への一歩。

彼のおかげで、ボクは大人の階段をのぼったのだ。



・・・ただ、あの日の事件以来、






妙にケツ毛が伸びてきてるんですけど・・・


人間の自己防衛反応ってすばらしい




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