超突発的企画第2弾!!
昔読んだ推理小説で、
お前そんなの無理に決まってるだろなトリックシリ〜ズ2!
以下、私遊星が昔読んだ推理小説で実際に使ってたトリックです。
さすがにネタばれになりますので題名は言えません。
BBSでも 「これって○○○ですよね〜」
とかはお控えください。
また、今回のこの解決方法は作中の探偵がアホ推理を展開して導き出したものあり
実際の真相は別にあるのですが (要するにこのアホ推理は見事に間違っていた)、
警察はこのアホ推理を信じて事件はそのまま終了してしまいます。
もちろん犯人も間違ったまま。 おーい警察・・・
問題編>
2つの部屋があり、それぞれの部屋に首斬り死体があった(それぞれ遺体を
A氏・
B氏とする)
ただ不思議なことに、
A氏の身体の近くには
B氏の首が、
B氏の身体の近くには
A氏の首が転がっている (首が入れ替わるカタチ)。
松の部屋のドアは開いていたものの、竹の部屋はカギが架かっており
完全な密室であった。
竹の部屋のカギは、竹の部屋で死んでいた
B氏が左手で握っていた。
2つの部屋は100mくらい離れている。
一体どのようなトリックでこんな状況になったのであろうか!?
なおA氏・B氏は両者とも同時刻に鋭利な刃で首を切断されており、
犯人は一人であると断定しておく。
(みなさんもしばらく考えてみてください)
えーと、AとBは丁度首が入れ替わったカタチで死んでおり、
Bが死んでいた竹の部屋だけが密室であった・・・
カギはBが持っていた・・・
・・・
・・・・・
・・・・わからん! なんだ? 壁に穴が開いてて首だけ入れたのか?
えーとえーと解決編・・・ 解決編・・・(パラパラ)
・・・あった、これだ!!
(以下、解決編)
解決編>
(作中の探偵がこの推理を展開し、警察はこれで納得して引き上げたという解決方法)
犯人、松の部屋でA・Bの2人を座らせる(竹の部屋のカギはB氏が持っている)
なお犯人は目の前にいる
犯人、鋭利な刃物でAとBの2人の首を
一気に斬る
当然のように首は飛ぶ。
犯人、2人を無事に殺って一安心。
その刹那・・・
Bの身体にAの首がくっつく
A、復活する (えぇ!?)
Bの身体を借りて復活したA。 目が覚めると、自分を殺した犯人が目の前にいる。
殺されたくないあまり
竹の部屋まで100mほど走る。 (えええ!?)
竹の部屋にカギをかけるも、A、
さすがに死ぬ。
終了。
解決編・完
バシーーンッ!! (本を壁に投げつけた音)
うわーーうわーー! なにそれ!
なにそれ!
ちなみにこのアホ推理をみんなの前で言った探偵、ものすごい大真面目。
すごいです。 首の切断面が合ったら他人の身体で大復活!
入れ替えトリック万歳!!
人はいつからガンダムになったのですか?
まぁ身体がアムロだったらたとえ首斬られても
「まだメインカメラをやられただけだ!」 とか言いそうですが、
それにしても
首くっつく→生き返る→走るという、人体の血管や神経構造・反射を無視した
現代医学にケンカを売るようなこの結論。 探偵は頭が大丈夫なんでしょうか。
仮に金田一くんが 「トリックがわかったぞ!
美雪、みんなを集めてくれ!」つって全員集めたあと
「死体は首がつながって生き返ったんです」
とか言い出したら今度は
金田一くんが死体にされます。
いやーもうなんなんでしょうかこの小学生が休み時間にノートに書くような不可能トリックは。
犯人が2人いっぺんに首斬ったというだけでも強引な推理なのに、
首の切断面が合っただけの人間が生き返ってしかも
100mも走って逃げる。
そいつはあれか?
プラナリアンか?
警察は警察でこのアホ推理を鵜呑みにして 「うーんそうだったのか」
と反論なしで引き上げる始末。
おまえら警察学校からやり直せ。
ちなみに作中ではもちろん上のアホ探偵の推理どおりではなく
なぜ首が分かれ、密室が作られたかの真相がちゃんとあるのですが、
(当たり前だ)
その真相というのも
糸でドアに細工したレベルの読者をバカにしたようなオチ。
そしてこの真相は最後まで世間に明かされることなく
事件は探偵の人体復活推理が本筋とされ解決扱いになりました。
多分これを上に報告した警察主任は
徳島あたりの駐在所に飛ばされたことでしょう。
更にビックリしたことには、これにはエピローグとして
事件の真相を知った人間(探偵ではない)と犯人との会話があるのですが、
(犯人に向かって)
「あなたは・・・あの状況の密室を作ることで、
わざと探偵に
人体が復活して密室を作ったと考えるよう仕向けたんです」
探偵がそう考えるよう仕向けた!
死んだ人間の首くっつけたら生き返ったと
探偵が推理するように仕向けた!
世界最強の知能犯です。
どこの世界にあの状況を見て、死体の首がつながって生き返って密室作ったと
考える探偵がいるでしょうか。 いや実際にはいたんですが、あの、その、ねぇ・・・
まぁここにツッコんだ時点で、作者の掌の上で踊ってるようなものなんですけどね。