前回の漫才は皆様のお口に合いましたでしょうか。
楚々と降る淡雪の中で、ちらほらとほころびはじめた白梅の香りのような、
そんな甘酸っぱい長文ネタでしたね。
02巻第4話 ”Mr.天下バカ”
( 『旋風の橘』について知らない方は先に過去の橘レビューをご覧ください )
今回からいよいよ橘VS柳田の剣道勝負が始まります。
今回の勝負は剣道において常識人・柳田とサーカス剣道橘がぶつかるわけであり、
言わば旋風の橘の今後を占う上でも前半戦最重要部分。
いま私が書いてるこのリアルタイムレビューでも一番の要とも言えましょう。
だから皆さん、これ見たらもうとっとと寝てください。
さて、わざわざ見てもらってる閲覧者の皆様に暴言吐いたところでレビュー。
試合当日、剣道場で神経を集中させている柳田くん。
打倒賢木を目指す彼にとって、
橘なんてのは道端の小石にしかすぎません。
そして、時間を大幅に遅れて橘が登場。 ところが橘は胴着もボロボロで、身体もフラフラです。
なんとこのおチビ、数日前から不眠不休で素手剣道を続けてたようで、
始まる前からすでに立っているのもやっとのグロッキー状態。
試合中に竹刀を持つの忘れたり、いきなりグースカ寝始めたりします。
試合中に寝るって、お前はポケモンか?
まともな剣道を期待していた柳田くん、この橘の態度に対しイライラが頂点に達したのか
そこでとった行動とは・・・・!?
柳田 :
「最後までまともな剣道をさせないつもりかよ・・・
だったら・・・・」
カシャン
ザワッ
ドーンッ
す、素手剣道ーーーッ!?
竹刀を捨て、橘がやっていたという素手剣道をやるつもりの柳田くん。
上の絵は決して
しのぶ先生が竹刀を描き忘れたわけではありません。
というかナニ!? なにしてんの柳田くん!?
この異常事態に周りも 「し、竹刀を拾え柳田!」
と恫喝するものの、
当の本人は 「ほらほら、かかって来いよ」 と
童貞を相手にするソープ嬢状態。
それを見た橘、竹刀を放り投げ
望むところじゃぁ〜〜っ!!と襲いかかり、
おいそれは蹴りだ。
あ、あのね。 剣道というのは竹刀を持ってだね・・・
・・・・・。
この2人は後に関東に橘あり、柳田ありと言われ・・・
ムガーッ! もうやめて!
これ以上剣道をバカにしないで!
しのぶ先生、まともな剣道描けないからって奇をてらってるつもりかもしれませんが
枠を大きく外してます。
そして更にアホくさいのが、素手ではこの漫画の神である橘に勝てるわけもなく
散々ボコられたあげく、
「こんなバカバカしいコトやってられるか」
と言って
クールに場を去ろうとする柳田くん。
お、お前が仕掛けたんちゃうんかい
吉本新喜劇の
今日はこのへんにしといたるを思い出させるこの展開、
柳田くんも2学期からはもうちょっと落ち着きましょう。
ここまで試合が始まって約8ページ、まともな剣道のシーンは
1ページもありません。
もうこの時点で剣道関係者のリミッターが外れかけなのですが、
更に最高なのが
2ちゃんねるの橘スレでも物議を醸し出した
例のガングロ男・洋平太が
柳田は弱いので仲間なんかじゃないと揶揄するシーン。
橘 :
「なんじゃ柳田、逃げるのか?」
柳田 :
「あぁん? なんで俺が逃げなきゃなんねぇんだ!」
橘 :
「そうじゃ! それでこそ柳田じゃ!
柳田はいっしょに天下を目指す仲間なんじゃ!」
洋平太 :
「ふん、そんな弱っちいヤツが仲間のワケないぞな〜っ!」
柳田 :
「キサマ・・・・!」
橘 :
「まあまあ・・・ ほら、洋平太も柳田に謝れ!!
どんなに弱くたって、一生懸命やってる仲間なんじゃぞ!」
どんなに弱くたって
どんなに弱くたって
どんなに弱くたって
柳田、( ゚д゚ ) ポカーン
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
いやーいい表情してます、柳田くん。
ナルホドネ! 柳田は仲間だ、と。 柳田は弱いけど仲間だ、と。
弱いけど一生懸命やってるから仲間だ、と! ナルホドネ!
俺、そんなこと言う仲間はいらない。
ウガー! もう死ね! もうほんとこのチビ死んでくれ!
この一言に
もうブチ切れですよと言わんばかりの柳田くん、
竹刀を持って橘にマシンガン突きの連打をかまし続けます。
この猛攻に橘は防戦一方、ついには場外に逃げる始末。 「止め!」 の合図がかかる。
そこで柳田が橘の背中越しに一言、
柳田 :
「・・・バカめ。 実力の伴わない天下バカほど始末に負えねぇんだよ」
わぉ! さすが狂犬・柳田くんです。 チンピラ口調全開です。
とてもこの数ヶ月後、実力の伴わない相手に
飛ばされたり回されたりするとは思えません。
そして試合再開後も依然柳田の猛攻は続き、
橘がフラッ・・・としたところを柳田がトドメとばかりに前へ出る!
「終わりだ!」
トンッ
「え?」
ドガッ
しかし
突きを食らったのは柳田の方!
次回へ続く
(こんなペースでいいのか? 終わるのか? 俺)